耳鳴りの治療

こちらでは最も多い高齢者の耳鳴りの治療について説明させていただきます。

治療にあたっては、まず先に診断が必要です。
耳鳴りがおこる病気は、中耳炎、突発性難聴など聞こえが悪くなる病気以外にも、様々な病気で起こります。
しかし最も多いものは、加齢に伴う難聴に起因する耳鳴りです。
ではどのような治療方法があるのでしょうか?

まずは病院を受診し、診断を受け、耳鳴りが心配がいらないものであって、よくあるものであると説明を受けると、だいぶ気分が楽になるようです。

ただそれでもやはり耳鳴りが気になる方がおられます。そのような方にはどのような方法が良いのでしょう?
下記のような方法が良いといわれています。

  1. 音響療法
  2. 補聴器

音響療法は、おおざっぱにいうと音楽、ラジオ、テレビなどを聞いて、耳鳴りを気にしならなくする治療です。

  • 音源は聞きやすければなんでもいいです。
    例えば、ラジオ局間雑音、ラジオ放送、音楽、換気扇
  • 長時間聞いていられる(毎日30分以上、数ヶ月)
  • 耳鳴が全く聞こえなくなるような大きな音では聞かない。
    (耳鳴が少し聞こえる)
  • 聞くことによって、耳鳴から気が逸れるようにする。

ことがポイントです。

補聴器による治療はどのようなものでしょうか?
2015年03月04日放送のためしてガッテンで 「ついに!耳鳴りが治る 原因解明&治療最前線」という放送があったそうですが、それでも補聴器による治療がとりあげられていたようです。

  • まず耳がある程度聞こえづらくなってしまった人が、補聴器の適応となります。

きこえが悪い人の耳鳴り

耳鳴りが目立ってしまっています。このような方に補聴器を付けていただくと、

補聴器をした人の耳鳴り

補聴器を装用し、環境音を大きくしても、耳鳴りは大きくはならないので、環境音で耳鳴りが聞こえにくくなります!特に補聴器を使用か悩んでいる方で、耳鳴りにも悩んでいる方は是非試していただきたいです。

私は、このような治療をまずは試していただいて、その治療が効果がない方に、薬物による治療を行うこととしています。

参考文献)
Clinical Practice Guideline: Tinnitus
David E. Tunkel, MD et al.
2014, Vol. 151(2S) S1 –S40 American Academy of
Otolaryngology—Head and Neck Surgery

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