副鼻腔炎(蓄膿)から起こる病気

先日、副鼻腔炎(蓄膿)から肺炎になる事があるとテレビ(「駆○込○ドクター!運命を・・・」)で放送していたようです。それから少し副鼻腔炎で来院される方が増えたようです。病気は放っておくのはいけませんが、軽い症状ならば、心配しすぎてもよくないかもしれません。

副鼻腔炎が原因の一つとなって起こる病気(副鼻腔炎の合併症)に、肺炎、脳梗塞、脳膿瘍(頭に膿がたまる)、眼窩内膿瘍(目の回りに膿がたまる)などがあります。
肺炎と比べると脳梗塞、脳膿瘍、眼窩内膿瘍は、マヒなどの機能障害や失明をきたしたりするため、むしろ後者のほうが重要視されています。

昔は抗生剤も十分になく、医療も行き届いているとはいえませんでしたので、副鼻腔炎(中耳炎も)が悪くなると重大な合併症が起こることは珍しいことではなかったのですが、現在はかなり少なくなっていまので、それほど心配されなくてもよいとは思います。

しかし、現在でも抗生剤も使わず医療も受けず放置すれば、昔と同じことですし、最近でも耳鼻科では時々目の周りや脳内に膿がたまった方を診察する事があります(意識障害、視力障害が起こってからの受診となりますので、脳神経外科、神経内科、眼科からの紹介となります)。汚い色の鼻水が出ていたり、頭痛やほほ(頬部)の痛みはあるような副鼻腔炎は病院を受診するようにしてください。最近は少なくなりましたが、ガンの事もあります。

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