舌下免疫療法
アレルギー性鼻炎で最も患者の多いスギ花粉症に効果が期待できるスギ花粉舌下液が2014年に承認され、日本でも使えるようになりました。
免疫療法は、アレルギー性鼻炎の根治が期待できる唯一の治療です。しかし、効果がない、投与終了後再発する可能性があるなど、それが納得できる方に使用するお薬となっています。
以前行われていた免疫療法は、皮下免疫療法といい、投与開始は一週間ごとに受診いただきスギ花粉エキスを皮下注射する必要がありました。ところが舌下免疫療法は投与方法が舌の裏に滴下し、2分そのままにしているだけですので、自宅で薬を使うことができ、しかも安全性も皮下免疫療法より高いのです。
注射は不要となり、投与開始時の頻繁な通院も不要、副作用も少なくなりましたが、一年中毎日継続して服用する必要があります。また中断した場合には、再開には医師の指示が必要となっています。
また昨年末ダニ過敏症に対しての免疫療法も可能となりました。わずかですが、スギ花粉症よりも全身的副作用のリスクが高いといわれています。しかし喘息にも効果が期待されるお薬として注目されています。