反復性中耳炎のリスク因子

たびたび繰り返す中耳炎の事を反復性中耳炎と言います。親としては治療に対する不信がめばえたり、原因が分からない事に対しての不安がでてくる事でしょう。
どのような事が原因となるのでしょうか?

第一は低年齢(~2才)とそれに伴う低い免疫能力です。免疫能力は個人差がありますので、乳幼児がすべて中耳炎になる訳ではありませんが、乳幼児に多いのはそのためです。

第二は反復性中耳炎の原因となる細菌は肺炎球菌である事が多いのですが、抗菌薬(抗生物質)の乱用による耐性菌の増加です。抗菌薬の不適切な使用により耐性菌が増加し、耐性菌による中耳炎は抗菌薬が効きにくいのです。

第三は生活・環境因子です。身近に乳幼児がいる(兄弟いる,保育園に通園している)おしゃぶりの使用,受動喫煙などです。
兄弟、保育園の通園は避けようがないですが、おしゃぶりはできればやめて、喫煙はこどもがいない場所で、できれば外で吸うようにしましょう。
大人と違い、こどもの気道・粘膜は敏感ですので、多少の煙で傷害されてしまうのです。

参考)
小児急性中耳炎ガイドライン(2013年度版;10ページ)

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