外来で行う内視鏡下副鼻腔手術
以前より、外来での日帰り内視鏡下副鼻腔手術に取り組んでおります。
副鼻腔炎、鼻ポリープは仕事をされている方に悩んでいる方が多いこともあり、日帰りで安全な手術を行う事が必要されていると感じます。
以下にその流れを説明させていただきますので、参考にしていただけましたら幸いです。
なお、手術は受けていただいた患者様には、術後しばらくの間、
- 飲酒・
- 出血時に病院にすぐ受診いただけないような場所
(救急車が来れないような場所、山の中、海(船)の上)に行かない事
をお願いしております。稀ではありますが、術後に出血をきたすことがあります。
外来での流れ
手術を受けることを決めていただいた後、手術前の検査として、心電図、採血、副鼻腔のCTなどを受けていただきます。その際に、手術について説明させていただき、手術の同意書をお渡しします。署名いただいて、後日(手術日など)に持ってきていただきます。
手術日の流れ
- 耳鼻咽喉科の外来で鼻の中に麻酔で湿らせたガーゼ(綿)を詰めます。この状態で30分以上待機します。
- 手術室で内視鏡で鼻の中を確認しながら、麻酔の注射をします。
- 麻酔が十分に効いている事を確認し、内視鏡手術を開始します。
- 手術では内視鏡で確認しつつ、
- 鼻のポリープを取る。
- 膿が入った副鼻腔の壁に穴を開けて、膿を出すなどします。
- 鼻の中に詰め物をして、血を止めます。手術を終えます。
病院にきていただいから、およそ2時間から3時間で帰宅していただく事が出来ます。
手術後の流れ
手術直後の2週間は週2回受診いただきます。その次の週は週に1回、さらにその次の週からは2週間に1回の受診となります。(以後、受診間隔は拡大します)
手術後2ー3か月で完治となります。それまでの間は、しばしば鼻からおおきなかさぶたがでてきたり、鼻をかむと鼻血がにじんだりします。