耐性菌を作らない中耳炎の治療

以前から問題にはなっておりますが、抗菌剤の乱用による耐性菌の出現が問題となっています。MRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)が代表格ですね。

耳鼻咽喉科は上気道の感染症を扱う以上、抗菌剤をよく使用しますので、使用方法には神経を使います。

小児の中耳炎で昔からあるペニシリン(アモキシリン;AMPC)がその効果(役割?)を見直されています。
俗に言う「古くて、新しいお薬」です。今、日本、アメリカとも小児急性中耳炎の第一選択薬(一番最初に使うべきお薬)となっています。

抗菌薬を使わない治療として鼓膜切開があります。中耳炎とは鼓膜の向こうに膿がたまる病気ですが、膿がたまったままでは薬が効きにくいので、耐性菌ができやすいのです。

またお薬を飲む際には、抗菌薬を飲みきることが大事です。治りきる前にお薬をやめると耐性菌が残ります。中耳炎が治ったかどうかは医師による確認が不可欠です。服用を中止する際には医師の診察を受けるようお願いします。

参考)

小児急性中耳炎診療ガイドライン
一般向け小児急性中耳炎診療ガイドライン

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