急性中耳炎ってどうしてなるの?

急性中耳炎とは、中耳というところにばい菌が繁殖して膿がたまる病気です。ばい菌は、肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスという3種類が多いです。

直接耳の中に入るわけではなく、耳管という耳と鼻をつなぐ管とおって、鼻のばい菌が中耳までくるといわれています。

ですから、鼻がずるずるいっていると、中耳炎になることが多いのはそのためです。

先日アメリカの小児科学会で、乳児の中耳炎の危険因子として、

  1. 風邪によくかかる
  2. 母乳保育の不足
  3. たばこへの暴露

あげていて、80年代から90年代と比較して、乳児における中耳炎の発症率が低下したのですが、その理由として、

  1. 母乳保育の増加
  2. 喫煙率の減少
  3. ワクチンの普及によるもの

をあげています。日本でも多価の肺炎球菌ワクチンが急性中耳炎の予防に有効であるとされています。

喫煙者にとって、母乳保育は仕事をしているお母さま方には痛い話ですが、こういう意見があるという事を知っていただいて、記憶の片隅に入れておいてください。

参考文献)
Ear Infections Among Infants Decline: Research Credits New Vaccines, Breastfeeding and Lower Smoking Rates

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


未分類

次の記事

休診のお知らせ