副鼻腔炎はなぜ治りにくくなるのでしょうか?

よく副鼻腔炎はくせになりますと言われますが、どうしてなのでしょう。
一部の医師を含めて、副鼻腔炎は副鼻腔で細菌が増殖することによると理解されていると思います。確かに結果としてはその通りなのですが、治りにくい副鼻腔炎や繰り返す副鼻腔炎は、細菌が悪いのではなく、副鼻腔の形態、副鼻腔粘膜の機能障害が原因となっていると専門家は考えています。
副鼻腔炎がなおるためには、副鼻腔粘膜の繊毛運動(副鼻腔の自浄能力)が重要ですが、副鼻腔炎を繰り返す、副鼻腔炎が慢性化すると、その機能は失われてしまいます!その結果、図のような悪循環が引き起こされるのです。
副鼻腔炎の治療は長引かせないことが重要です。長引く鼻症状は是非耳鼻咽喉科で治療をしてください。
参考文献
Steinke JW, Borish L. ; Chronic rhinosinusitis phenotypes.