食物アレルギー診療ガイドライン(予防について)

食物アレルギー診療ガイドライン2016が発刊されました。発症予防について触れてみたいと思います。

食物アレルギーの治療は、原因食物の回避が基本となり根治が難しい病気となりますので、発症予防が重要です。食べる時期は乳児期は育児書によく書かれていますが、食物アレルギーの発症予防の観点からは離乳食開始後より積極的にいろいろな食べ物を与えていくのが好ましいと言われています。
その根拠は、LEAPスタディーPETITスタディーといわれるものです。LEAPはピーナッツ、PETITは過熱鶏が対象で、どちらもアレルギーの発症が抑制されることが証明されました。

日本における離乳の時期については厚生労働省のガイドラインがあり、離乳食の開始は生後5-6カ月からとなっております。ガイドラインは2007年策定のもので、LEAPスタディー、PETITスタディーはそれぞれ2015年、2016年発表されたものですので、次の離乳のガイドライン改定では上記の研究成果が盛り込まれるかもしれませんね。

参考

プレスリリース;離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見

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