こどものいびき・睡眠時無呼吸が脳細胞にダメージを与える!?
こどものいびきは寝息程度ではそんなに気になりませんが、いびきが大きかったり、息苦しそうに寝ていると気になりますよね。こどもの睡眠時無呼吸は落ち着きのなさに結びついたり、ADHD(注意欠如・多動性障害)との関連性があると言われています。
睡眠時無呼吸とADHDの関連はすでによく知られている事ですが、アメリカの研究者により、睡眠時無呼吸があるこどもたちは脳の灰白質という部分の体積が減少するとNatureという雑誌に報告されました(2017年3月公開)。
ただし、この変化は睡眠時無呼吸が長期間り患していた可能性があります。灰白質の減少は、ニューロンの損傷などが原因である可能性があり、一部は可逆性の変化であります。
認知能力の発達に影響を及ぼす可能性があります。
こどもの睡眠時無呼吸はどうしたらわかるのでしょうか?この質問紙に答えていただいて、判断の材料としてください。
質問の合計点が50点~60点以上で睡眠時無呼吸の疑いが濃厚と言われています。
ただし50点以下でも睡眠時無呼吸でないと言い切れるわけではないので、悪しからず。
また医師の診断を受けに行く前には睡眠中の胸とお腹の動きをビデオに録画(スマホで十分です)して、診察を受けるようにしましょう。こどもの顔と胸とお腹がうつっているとよいです。
胸の動きとお腹の動きが交互に上がるような動きをしている(シーソー呼吸)をしていると睡眠時無呼吸が疑われます。
Reduced Regional Grey Matter Volumes in Pediatric Obstructive Sleep Apnea
https://www.nature.com/articles/srep44566