幼児の難聴と鉄欠乏性貧血
先日、鉄欠乏性貧血が感音難聴のリスクとなる文献を読んで、まさかと驚いたのですが、これは対象を成人に限定していたので、果たして幼児はどうであったのかと思っていたのですが、もうすでに文献がありました。
同じペンシルバニア大学のグループなので、同時に解析していたのでしょうね。成人は30万人の解析でしたが、小児+思春期を対象としたものは2万人が対象です。
いやはやビッグデータってすごい。日本も早く活用できるようにならないと、どんどん取り残されていきます。個人情報の保護を大きな問題としていますが、先進国より取り残されると、その個人情報も対して守る価値がないものになってしまうかもしれません。
なお、鉄欠乏性貧血の治療が難聴の改善になるわけではないと、結論に書いてあります。
鉄剤投与が難聴の改善となるわけではなく、全身の健康状態の改善に寄与すると結論付けられています。お気を付けください。